若かれし想い出

15歳から東京で一人暮らしをしていた私。

 

あの頃は花屋と焼鳥屋の仕事を毎日こなし夢だったバンドに明け暮れていた。

 

昨日、当時勤めていた焼鳥屋から焼き鳥が送られてきた。

 

当時毎日飽きるほど食べていた焼き鳥。しかし時が経つにつれ味も匂いも記憶から遠のく。

 

一口くちにしたとき当時の記憶が鮮明によみがえる。

 

私の青春時代の全てが詰まった味。

 

苦しい生活、光の見えない夢、幼心に悩み続けた想い出、多くの人たちに支えられて

 

生きていたあの頃。「明日からまた頑張ろう」と思わせてくれた一瞬だった。

 

 

さらに、当時勤めていた花屋のお客さんで今でも交流があるお客さんがいる。

 

その方からも久しぶりの電話。

 

もう10年も逢ってはいない、新潟県出身のおじいさん。

 

若いときには中小企業の経営者。

 

私には生まれてこのかた「おじいちゃん」と呼べる人がいない。

 

おじいちゃんと言う感覚もわからない。

 

まぁいろいろな家庭環境があるからそれは仕方ないこと。

 

 

このおじいちゃんMさんとは新潟に帰郷してからも不思議な縁で繋がっている。

 

当時も「頑張れ」と毎度声をかけて頂き、私が会社を設立するときも我孫のように

 

喜んでくれた。

 

見知らぬ東京と言う街に出て行き本当にいろいろな方々に支えられて生きてきた。

 

久々に東京に出向くと昨日のことのように迎えてくれる大勢の方々。

 

私の宝。そしていつでも帰れる第二の故郷。

 

あらためて人との繋がりは大切だと思わされた日々だった。

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