「死」と現実

昨年の今日、父の葬式だった。

 

50歳という若さでこの世を去った。

 

昨年愛犬の1匹がこの世を去った。

 

 

必ず命あるものが訪れる宿命?なことは理解していても

 

中々受け入れることのできない「死」

 

葬祭と言う業務に毎日のように携わってはきているが

 

簡単には理解できない空間・空気。

 

 

最後のセレモニーに飾る「花」に携わっている職業だが

 

理想と現実は必ずしも一致しない。

 

客観的に考えれば故人の好きだった花、色で飾ってあげたい。

 

でも現実的には1日・2日と短時間で事が終わってしまうセレモニー。

 

好きな花がその時期にあるとも限らない。

 

 

課題は尽きないが・・・本当に大切なセレモニーに参加できていることを、

 

そして自分の手で作り上げる商品が最後のセレモニーに飾られること。

 

 

年間何千と製作する生花スタンドだが、自分の父の葬儀に生花スタンドを

 

作りたくないと感じたあの日。

 

親の葬式には綺麗に飾ってやりたいと思っていた反面、現実になると

 

手が動かない。現実と理想はなかなか一致しない。

 

 

2010.2.21②