昨年の今日、父の葬式だった。
50歳という若さでこの世を去った。
昨年愛犬の1匹がこの世を去った。
必ず命あるものが訪れる宿命?なことは理解していても
中々受け入れることのできない「死」
葬祭と言う業務に毎日のように携わってはきているが
簡単には理解できない空間・空気。
最後のセレモニーに飾る「花」に携わっている職業だが
理想と現実は必ずしも一致しない。
客観的に考えれば故人の好きだった花、色で飾ってあげたい。
でも現実的には1日・2日と短時間で事が終わってしまうセレモニー。
好きな花がその時期にあるとも限らない。
課題は尽きないが・・・本当に大切なセレモニーに参加できていることを、
そして自分の手で作り上げる商品が最後のセレモニーに飾られること。
年間何千と製作する生花スタンドだが、自分の父の葬儀に生花スタンドを
作りたくないと感じたあの日。
親の葬式には綺麗に飾ってやりたいと思っていた反面、現実になると
手が動かない。現実と理想はなかなか一致しない。